Emacsにおける高精度コード補完機能の開発
【専修大学 経営学部】 松山 朋洋(スーパークリエイター)
自由に拡張 ・ カスタマイズできるとして昔から人気のある高機能テキストエディタの Emacs ですが、ことコード補完に関しては
不満を持つユーザーが少なくありませんでした。
特に Visual Studio や Eclipse などの現代的な統合開発環境と比べると、Emacs のコード補完は明らかに劣っていました。
その原因としてユーザーインターフェースが使いづらいこと、また 「 文脈 」 を考慮しないことが挙げられます。
「 文脈 」 を考慮するとは、その場所において有意味な補完候補のみを選出すること、つまり 「 高精度 」 であることを意味します。
本プロジェクトでは、Emacs におけるコード補完の UI の改善および高精度コード補完機能の提供によって、Emacs ユーザーの
生産性をさらに向上させることを目的として、auto – complete.el という Emacs のコード補完機能拡張の改善 ・ 拡張を行い、
また Ruby のための高精度コード補完機能である RSense および C/C++ のための高精度コード補完機能である GCCSense を開発しました。
これらのプログラムを導入することにより、Visual Studio や Eclipse に匹敵する従来では不可能であった高精度なコード補完が
実現できます。
また、RSense と GCCSense は意図的にテキストエディタを選ばない設計になっているため、多くのユーザーを満足させるという点でも
非常に大きな意味を持っています。
現に両機能は Vim からも利用することが可能です。将来的には RSense や GCCSense をプラットフォームとして、非常に多くのエディタで
高精度コード補完機能が実現されるようになるでしょう。
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